MMD杯公式動画エンコードについて

さて、通常運用に戻る第一弾としてエンコードについてちょと話してみます。
とはいえ、私もいまだにエンコード音痴であり、MAD職人やニコマス並に綺麗にはいきませんので、あくまでも参考程度に。

■VP6on2とH.264の違い
ニコニコ動画ではエコノミーユーザーにもH.264が開放され、高画質化を図ることが出来ました。
一般的にH.264の方が高画質が狙いやすいコーデックではあるんですが、動画の内容によってはVP6on2の方がマシ(綺麗ではなく、あくまでもマシ)な場合があったりします。

・VP6on2の方がマシな場合
エンコ1
MMD杯告知動画ですね。ご覧になってない方は、参考までにMMDランキング7月号の方をご覧になってみて下さい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4145249
はい、やたら炎がちらちらするやつですね。
この動画は使用色数が少ない代わりに画面全体が動いている状態にデータ上では認識されます。
1フレーム前・1フレーム後の状態の変化が激しいともいえます。
こういった動画は、割とH.264では苦手な部類です。
ビットレートが少ないとたちまちブロックノイズの荒らし。
VP6on2では、多少ブロックっぽいものは出るが、像がボヤけるのでシャープさはないですが常に動いているのでH.264のブロックノイズに比べれば見栄えが良かったりします。

さて、最低画質な作品の「Silence」ですが、これもVP6on2なんですけど、エコノミー制限の600kbps・40MByteギリギリであの画質です。
エンコード時のパラメーターを弄ってもあれ以上にはなりませんでした。
何故荒いかというと、激しいカメラワークはともかく、照明とステージの変化などで使用色数がやたら多くなり情報量が爆発的になったのであんな画質になる訳です。

・H.264
エンコ2
はい、MMD杯閉会式動画ですね。
15分近くの動画なのに画質が綺麗なのは偶然ですw
いや、ほんと。
なんと指定ビットレートは290kbps・音声64kbpsでファイルサイズは38MByte
で、設定がまだ残ってたのでスクショで晒します。
x264_1x264_2x264_3x264_4
と、実はほぼデフォルトに近い状態です。
エンコ終わったあと、なんでこの設定であんだけ綺麗なんだ?と不思議に思ったのです。
ほぼ同じ設定で、ビットレートを高くしたのにMMD杯告知動画の方はヒドイ画質でした。

■綺麗に出力するには
・色数減少
共通して言えるのは、まずは色数を減らす事です。
ニコマス動画などは、敢えてビビットカラーに変換することで色差を極端にして色情報を抑えてると思われます。
閉会式動画で低ビットレートでも高画質なのは、動画の中身が静止部分によって占められているからです。
オープニングの一部を除いて、色数はほとんど使ってないし、動いている部分が少ない。
表彰部分も画面のセンター部分だけが動き、他は静止画。
H.264は連続静止部分の圧縮にかなり優れたコーデックなので、綺麗に出力される。
逆にVP6on2だと、にじんでしまうので汚く見えるという寸法です。

・ディティールが細かいものは避ける
MMD標準付属のステージセットはすごく良く出来たステージモデルなんですが、ディティールが細かすぎて高画質狙いには向かないセットなのです。
ステージセット使用でも綺麗な動画はカメラワークなどのモーションが緩いはずです。
連続して激しく動かした途端に画像は荒れます。
または、モーションにメリハリをつけ、動くところは動かし、止める所は止めたりすれば画質は向上します。
Silenceは常に動きっぱなしなので画質悪くならざるえないんですね。

・グラデーション、ブラー、逆光などの効果は多様しない
これも圧縮の邪魔する要素です。
グラデーションを使いたい場合、例えば黒から白へのグラデーションの場合ですが
RGB0,0,0からRGB255,255,255のグラデではなく
RGB20,20,20からRGB235,235,235に段階を減らす事により画質は向上する可能性がある。
ブラーや逆光の場合は、特定色だけにブラーがかかるようにして、他の色は薄くするか白へ飛ばす方向に持っていくなどの工夫で画質が向上する可能性がある。

他にもYUV←RGB変換や、シャープフィルタ、ノイズフィルタなどを使い、余計な色数や段階を作らないようにすれば画質向上の可能性があります。

■つまり
動画制作時ないし動画編集時に、出来るだけ圧縮がかかるような考慮をしつつ、色使いやカメラワークなどを考慮すればビットレートが足りなくても高画質が狙えたりします。
もちろん、ビットレートは高いに越した事はありませんが、特にH.264はエコノミー再生時に悲惨な画質になりやすいので、エコノミー対応を考えた場合はVP6on2の方がマシな場合があります。

黒や白などの圧縮しやすい部分を増やしたり、コントラスト強めに掛けてみたりすることで、見た目だけでも高画質っぽく見せる事も出来ます。
要はエンコ字だけでなく、編集時にどれだけ非圧縮からデータを削れる方向に持っていけるか、となる訳です。

また、音声ですが、PVなどを作る場合はやはり128kbpsとか160kbpsとは欲しいと思うのですが、やはりそこは妥協せざる得ないので、高くて96kbpsや64kbpsまで落とすのが無難な選択かと。
Silenceは音声128kbpsですので、無駄に音声クオリティ高くなってしまっているのです。
ためしに動画ビットレートは変えず、音声ビットレートを128kbpsと64kbpsで二通りエンコしてみて下さい。
画質の違いが分かると思います。

以上。
あくまでも経験則に基づくものですので、Wikiなどにも書かれている通り、動画内容や環境条件によっては変わります。
各動画圧縮技術について調べて理解することが出来れば、もっと具体的な方法論があるのかもしれません。
が、分からないうちは
「編集段階である程度色数・音質を落とすことなどをを考える」
というのが無難かなと。

1秒間のコマ数(fps)を落とすのもかなり有効な手段ではあるのですが、MMDで考えた場合、やはりぬるぬる動くのが楽しいものでもあるので、fpsは最後の手段かもしれません。

※元動画を30fpsで制作しAviUtlで30fps→24fpsを行うと場面によってはカクつくように見える。また変換方法(フィールド二重化)などを行うとカク付きは減るものの、ブレ部分が圧縮しにくいデータとなるので(ブラーと同じ)、逆にビットレートやファイルサイズが膨らんでしまう可能性もある。

と、書いていたらこんなにダラダラと長くなってしまいました。
今回はこんなところで。
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